第1位:山寺(立石寺)|荘厳な岩山に佇む、祈りの聖地

貞観2年(860年)に慈覚大師・円仁によって開山された天台宗の名刹「山寺(立石寺)」は、断崖に建つその壮観な姿から多くの人々の心を打ち続けています。

見どころ:
・約1,015段の石段の先にある「五大堂」からは、山形盆地を一望できる絶景が広がります。
・道中には、根本中堂・仁王門・開山堂など数々の霊所が点在し、歩くごとに心が静まりゆく感覚が味わえます。
・松尾芭蕉が「奥の細道」で詠んだ句碑もあり、文学ファンにとっても聖地です。

おすすめ時期:新緑の5月~6月、紅葉の10月下旬~11月初旬。
アクセス:JR仙山線「山寺駅」から徒歩約5分。

第2位:銀山温泉|大正ロマンと雪景色に癒される湯の街

まるで映画のセットのような街並みが広がる銀山温泉。かつて銀鉱山として栄えたこの地は、今では全国屈指の風情ある温泉街として知られています。

見どころ:
・木造3~4階建ての旅館が川沿いに並び、夜になるとガス灯に照らされた幻想的な景色が広がります。
・「能登屋旅館」など歴史的な建造物が多く、温泉だけでなく建築美も堪能できます。
・冬の雪化粧シーズンは特に美しく、写真映え間違いなしの風景が楽しめます。

体験:外湯「しろがね湯」での立ち寄り湯や、そば処・カフェなどの散策も魅力。
アクセス:JR「大石田駅」よりバスで約40分。

第3位:蔵王温泉と蔵王樹氷|火山と氷の神秘が織りなす別世界

蔵王連峰の中腹に広がる蔵王温泉は、約1,900年前に発見された日本屈指の硫黄泉で、美肌の湯としても有名です。そして、冬になると山全体が“樹氷”に包まれ、異世界のような景観を楽しめます。

見どころ:
・冬の樹氷群(スノーモンスター)は、気象条件が整う蔵王ならではの自然現象で、世界的にも珍しい絶景です。
・ロープウェイで山頂まで登れば、眼前に広がる樹氷原と山岳風景に圧倒されます。
・温泉街には複数の共同浴場があり、スキー・スノーボード後の入浴も最高の癒しに。

ベストシーズン:スキーと樹氷観賞は1月~2月、紅葉狩りは10月。
アクセス:JR「山形駅」よりバスで約40分。

第4位:最上川舟下り|川の旅で感じる山形の風と歴史

最上川は江戸時代に物流の大動脈として栄え、現在はその川を伝統的な屋形船で下る舟下り体験が人気です。

見どころ:
・最上峡の断崖や滝を眺めながら、船頭による「最上川舟唄」が旅情を深めます。
・春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と、四季で全く違う表情を見せてくれます。

体験:こたつ付きの冬限定舟もあり、雪見舟の幻想的な雰囲気を堪能できます。
アクセス:JR「古口駅」から徒歩約5分で乗船場へ。

第5位:加茂水族館(クラゲドリーム館)|癒しと驚きのクラゲ天国

鶴岡市にある加茂水族館は、「クラゲ展示数世界一」としてギネス認定されたクラゲ専門の水族館。約60種類以上のクラゲが展示され、ゆらゆら漂うその姿に癒されると話題です。

見どころ:
・直径5mの円形水槽「クラゲドリームシアター」は圧巻。クラゲが天井まで幻想的に浮かび上がります。
・バックヤードツアーではクラゲの繁殖や飼育の裏側を見学でき、学びも充実。

子連れにもおすすめ:タッチプールや展示解説が豊富で、家族連れにも好評。
アクセス:JR「鶴岡駅」からバスで約30分。

まとめ

山形県には、自然・文化・温泉・食が一体となった観光地が数多く存在します。中でも今回ご紹介した5ヶ所は、その魅力を余すことなく体感できる定番中の定番。
日帰りでも宿泊でも、それぞれのスポットで一生忘れられない体験が待っています。次の旅先は、ぜひ「山形県」で決まりです!